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塗り絵のポイント

この絵は、昭和の港の桟橋に木造の渡し船が泊まり、浮き輪やロープ、木箱が並んでいる静かな港の風景です。鉄道やバスとは違う、水辺の移動の記憶を感じる落ち着いた雰囲気を意識して仕上げるのがポイントです。まずは空や遠くの倉庫に薄い水色や灰色を軽く入れ、手前の船と赤い浮き輪が自然に目立つように少し濃く塗りましょう。船は茶色、浮き輪は赤、ロープは青、船票は白、水面は緑がかった青灰色を組み合わせると、全体の雰囲気がまとまりやすくなります。

塗る順番は、背景、地面や建物、植物や小物、人物や中心になる部分の順がおすすめです。水面は濃く塗りつぶさず、横方向に薄く重ねると穏やかな揺れが表せます。木造船は板ごとに色を変えすぎず、上側を明るく、船底を少し濃くすると立体感が出ます。影は黒ではなく青灰色やこげ茶を使うと、色が濁らず落ち着いた仕上がりになります。手前はややはっきり、奥は少し薄くすると、細かい絵でも見やすくまとまります。

注意点は、瓦屋根や水面の線をすべて濃く塗ると、主役の船や浮き輪が埋もれてしまうことです。やさしい仕上がりにするには、輪郭線の内側までびっしり塗らず、明るい部分を少し残すと効果的です。最後に浮き輪の白い帯、ロープの上面、船の窓、水面の反射へ軽く光を足すと、テーマらしさと完成度が上がります。色鉛筆の場合は力を入れすぎず、薄い色を二回、三回と重ねると失敗しにくいです。完成間近に少し離れて見直し、一番見せたい部分が自然に目に入るか確認してください。