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塗り絵のポイント

この絵は、簾が下がる縁側に風鈴、湯呑み、座布団が置かれた、夏の家の中から庭を眺める場面です。暑い日を涼しく過ごす昔ながらの暮らしの知恵と、静かな午後の落ち着きを意識して仕上げるのがポイントです。まずは障子や畳まわりの薄い生成り、庭の淡い緑を軽く入れ、簾と風鈴が自然に目立つように少し濃く塗りましょう。簾は竹色や薄茶、風鈴は水色、座布団は赤やえんじ、湯呑みは白や淡い青を組み合わせると、全体の雰囲気がまとまりやすくなります。

塗る順番は、背景、地面や建物、植物や小物、人物や中心になる部分の順がおすすめです。簾は一本ずつ濃く塗ろうとせず、全体を薄茶でやさしく塗り、端や重なりだけ少し濃くすると自然です。風鈴は白を多めに残し、輪郭の内側に淡い水色を添えると、透明なガラスの涼しさが出ます。影は黒ではなく青灰色やこげ茶を使うと、色が濁らず落ち着いた仕上がりになります。手前はややはっきり、奥は少し薄くすると、細かい絵でも見やすくまとまります。

注意点は、簾や木部をすべて濃い茶色にしてしまい、画面全体が暗く重く見えることです。やさしい仕上がりにするには、輪郭線の内側までびっしり塗らず、明るい部分を少し残すと効果的です。最後に風鈴の短冊、湯呑みの影、座布団のふくらみに軽く色を足すと、涼を呼ぶ縁側らしさと完成度が上がります。色鉛筆の場合は力を入れすぎず、薄い色を二回、三回と重ねると失敗しにくいです。完成間近に少し離れて見直し、一番見せたい部分が自然に目に入るか確認してください。