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塗り絵のポイント

この絵は、茅葺き屋根の家の縁側で老夫婦が並んで座り、田んぼと山並みを静かに眺めている昭和の田園風景です。長年の暮らしがにじむ穏やかさと、季節の移ろいを感じる空気を意識して仕上げるのがポイントです。まずは空、山、田んぼを薄く入れ、中心となる老夫婦と縁側まわりが自然に目立つように少し濃く塗りましょう。座布団は青、湯のみは赤や朱色、干し柿は黄色や橙、田んぼや庭木は緑、雲は白を組み合わせると、全体の雰囲気がまとまりやすくなります。

塗る順番は、背景、地面や建物、植物や小物、人物や中心になる部分の順がおすすめです。田んぼは奥を薄い黄緑、手前を少し濃い緑にすると広がりが出ます。老夫婦の衣服は一度で濃くせず、背中や袖の内側に青灰色や薄茶を重ねると、静かな立体感が出ます。影は黒ではなく青灰色や深緑を使うと、色が濁らず落ち着いた仕上がりになります。手前はややはっきり、奥は少し薄くすると、細かい絵でも見やすくまとまります。

注意点は、遠くの山や田んぼを細かく濃く塗りすぎて、縁側の人物や小物が目立たなくなることです。やさしい仕上がりにするには、輪郭線の内側までびっしり塗らず、雲、座布団、衣服の明るい部分を少し残すと効果的です。最後に湯のみの赤、干し柿の影、縁側の木目を軽く足すと、テーマらしさと完成度が上がります。色鉛筆の場合は力を入れすぎず、薄い色を二回、三回と重ねると失敗しにくいです。完成間近に少し離れて見直し、一番見せたい部分が自然に目に入るか確認してください。