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塗り絵のポイント

この絵は、細かな秋雨の中、母娘が和傘を差して寺の石段を上っている静かな参拝の情景です。雨に濡れた石段と彼岸花、遠くの寺門がつくる、しっとりと情緒ある雰囲気を意識して仕上げるのがポイントです。まずは空や霧、石段に薄い青灰色や灰色を軽く入れ、中心となる二本の和傘と人物の着物が自然に目立つように少し濃く塗りましょう。傘は赤と紫、石段は灰色、苔は緑、彼岸花は赤、霧や空は白に近い薄青を組み合わせると、全体の雰囲気がまとまりやすくなります。

塗る順番は、背景、地面や建物、植物や小物、人物や中心になる部分の順がおすすめです。石段は一段ずつ濃く塗らず、上に行くほど薄くすると奥行きが出ます。和傘は骨の線を生かしながら、中心から外側へ薄く色を重ねると、丸みと雨の日のやわらかさが出ます。影は黒ではなく青灰色や深緑を使うと、色が濁らず落ち着いた仕上がりになります。手前はややはっきり、奥は少し薄くすると、細かい絵でも見やすくまとまります。

注意点は、石段や木々を濃く塗りすぎて、雨の日の白い霧や傘の色が沈んでしまうことです。やさしい仕上がりにするには、輪郭線の内側までびっしり塗らず、明るい部分を少し残すと効果的です。最後に傘のふち、彼岸花の中心、苔の湿った影、石段の水の光を軽く足すと、テーマらしさと完成度が上がります。色鉛筆の場合は力を入れすぎず、薄い色を二回、三回と重ねると失敗しにくいです。完成間近に少し離れて見直し、一番見せたい部分が自然に目に入るか確認してください。