認知症にならないためには?まず意識的にやるべきことはコレ!

認知症にならないためには、どうすればいいの?

自分がなったら・・・。
家族がなったら・・・。

超高齢化社会を迎える今、誰もが気になることですよね。

このページでは、介護士として20年以上働きたくさんの高齢者と接してきた私が、現場での経験も踏まえ、認知症にならないためにやるべきことをご紹介します。

【大前提】認知症にならないためには、脳への刺激が必須

認知症の原因は様々あると言われていますが、脳への刺激が減るというのは、やはり大きな原因です。
若い頃は刺激が多かったのに、高齢になって刺激が減った結果、脳の働きが次第に悪くなり認知症になっていきます。

ですから、認知症にならないためには、脳への刺激が大事ということです。

これは大前提の話として頭に入れておいてください。

では、脳への刺激が大事と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか

よく言われるのは指先の運動
指先を使えば脳に刺激が行くので認知症予防になる、という話ですね。

また、なぞなぞやクイズなどの脳トレも、よく話題になります。
これも脳には良い刺激があると思います。

ですが、認知症にならないためには、もっと大事なことがあります。

それは足の運動です。

本当に大事です。

というのも、足が弱くなると、結果的に脳への刺激が少なくなるからです。

足が弱くなるとどうなるか。

・外出の機会が減る
・人と会わなくなる
・新しい発見がなくなる
・生活にメリハリがなくなる

このように、脳への刺激は減るばかり。
これでは、脳に良いはずがありません。
認知症のリスクが高くなってしまいます。

そもそも、立って歩くということが、脳に大きな刺激を与えます。
人間の脳が発達したのは、直立二足歩行、つまり真っ直ぐ立って二本の足で歩くようになったから、という考え方もあるほどです。

それだけ立って歩くという動作は、脳に刺激を与えるために大切なのです。

意識して動かすべきは指先よりも足

脳への刺激という話になると、つい指先の運動などが取り上げられがちですが、意識して動かすべきは指先よりも足です。
というのも、指先は毎日の生活の中で動かすことが多いのに対して、足はそこまで動かさないからです。

例えば

・ご飯を食べる
・スマホを触る
・パソコンを操作する
・文字を書く
・本を読む

これら、全て指先を使います。

もちろん、これらの動作の間、脳も活発に動いています。

ですが、足はどうでしょうか?
上に挙げた動作の中で、足を使うことはほとんどありません。
手の届く範囲にスマホやテレビのリモコンなど必要なものさえ用意しておけば、そこから動かずに何時間も過ごすことができますからね。
それだけ現代は足を使わない生活になってきているということです。

それでも、若い世代は仕事や家事、育児など、足を使う機会があるからいいのですが、高齢者となると、その機会はぐっと減ります。
高齢になればなるほど、普段から意識しておかないと、本当に足を使う機会がなくなるのです。

ですから、認知症にならないためには、指先よりも足を動かすということを意識するようにしてください。

認知症や老化は足からくる

立って歩くことの重要性はご理解いただけたかと思いますが、そのために何が必要かというと、やはり運動です。
もちろん下半身を中心とした運動
これが大事になります。
下半身が弱いのに、立って歩くことはできませんからね。

「老化は足から」という言葉をご存知ですか?
人間は年齢を重ねると老化が始まりますが、そこに大きく影響するのは「足」だという意味です。

これは介護士として20年以上働き、多くの高齢者の方を見てきた私もまったく同意見です。
足が弱くなると、認知症に限らず老化そのものが一気に進みます

足が弱くなる

活動範囲が狭くなる

意欲がなくなる

体を動かさなくなる

食欲がなくなる

栄養が摂れなくなる

さらに体調が悪くなる

こういう悪循環になるからです。

つまり、足が弱くなると、老化が進むということです。
当然この「老化」には認知症も含まれるため、足が弱くなると認知症にもになりやすくなるということができます。

運動と老化や認知症の関係については、いろいろなところで話題になりますが、その1つをここでご紹介させていただきます。

脳卒中や認知症など、生活習慣病が引き起こす脳の疾患を予防するために、適度な運動を習慣として行うことが重要であることは多くの研究で実証されています。

適度な運動とは、やはり最も手軽にできる歩行でしょう。

米国心臓協会の報告では、ウオーキングなどの運動が週1回未満であった人は、週4回以上の人に比べて脳卒中の発生率が20%高かったとしています。

彼らは運動が血圧を下げ、体重を減らし、糖尿病を軽減した結果、脳卒中のリスクを減らしたと結論しており、30分以上の運動を週5回以上行うことを推奨しています。

また別の研究によると、40〜79歳の2万7738人を13年間調査したところ、1日に1時間以上歩く群は、1日1時間未満しか歩かない群と比べて長生きであったそうです。

(産経新聞2017年4月2日)

足を動かすのは、脳だけでなく、内臓にも血流にも良い。まさに一石三鳥!

足を動かすと、脳だけでなく、内臓にも血流にも良い効果が得られます。

まずは内臓。
足を動かすと内臓に良い効果があります。
足を動かすことで、お腹や腰の筋肉も同時に使うため、それが内臓の働きを活発にしてくれるからです。

そして血流。
足を動かすと、股関節や太もも以外に、ふくらはぎも鍛えられます。
このふくらはぎが超大事。
というのも、ふくらはぎは下半身に流れてきた血液を心臓に戻すポンプの役目があるからです。
このポンプが弱まると、全身の血流が悪くなるということは、簡単に想像できますよね。
ですから、足を動かして、ふくらはぎのポンプ機能を維持することが血流改善に大きく役立ちます。

足を動かす効果は、脳だけでなく、内臓にも血流にも。
まさに一石三鳥です。

高齢者が運動する時はここに注意!

これまでお伝えしてきたように、高齢者が心身ともに元気でいるには、とにかく「足」です
足を中心とした運動に毎日取り組みましょう。

ただし、高齢者の方が運動する時の注意点があります。

それは「正しい方法」で行うこと。

高齢の人ほど、昔ながらの方法や、いわゆる「我流」でやりがちです。
中には、根性とか気合いが大事だといって、過度な運動を無理してやってしまう人もいらっしゃいます。

無理な運動、間違った運動ほど、体に悪影響を及ぼすものはありません
これでは完全に逆効果。
気がつけば膝や腰などが痛くなり、だんだん動けなくなるという悪循環に入ってしまいます。

間違った運動で体を壊してしまうぐらいなら、いっそのこと何もしない方がいいかもしれません。
運動をする際には、ぜひ「正しい方法」で行ってください。

「正しい方法」で運動を続けられるオンラインサービス「タクミヘルス」を、下記のページでご紹介しています。
ぜひ一度ご覧ください!