認知症にはいくつかの種類があり、それぞれ進行のしかたも異なります。
たとえば、ゆっくりと進行するアルツハイマー型認知症や、段階的にガクッガクッと進んでいく血管性認知症などです。
ですが、どの種類の認知症でも、あるとき一気に進むパターンがあります。
このページでは4つの代表的なパターンをご紹介しています。
なぜ、その場合に認知症が一気に進むのか理解していただき、早い段階での対策にお役立てください。
怪我や病気で何日も寝込んだ場合
認知症の高齢者が、怪我や病気で何日も寝込んでしまうと、一日のうち活動的に過ごす時間が大幅に減ってしまいます。
怪我や病気で寝込んでいるため、目は覚めていても体を動かすことがほとんどないからです。
体を動かすのは、せいぜい食事かトイレの時ぐらいでしょう。
ほとんどの時間、ベッドの上で寝ているだけで一日が終わってしまいます。
そうすると脳が刺激を受けないので、認知機能は落ちるばかり。
認知症が一気に進むことになります。
環境が大きく変わった場合
環境が大きく変わることも、認知症が一気に進む原因の1つです。
たとえば、誰も知り合いがいない場所に引っ越した時などが挙げられます。
新しい場所が良い刺激になれば問題ないのですが、認知症の人の場合、どうしても新しい環境に馴染めず引きこもりがちですし、周囲の状況を把握するのにも時間がかかります。
そうすると、脳の認知機能が正常に働かず、認知症が進むという結果に。
最近では、自然災害時の避難生活が原因で認知症が一気に進んだ、というニュースも聞かれます。
慣れ親しんだ環境で活動的な暮らしを送ることがいかに大事か、ということを再認識させられるニュースです。
1人で過ごす時間が増えた場合
1人で過ごす時間が増えるのも、認知症が一気に進む原因になります。
人と会話をするというのは、実はとても大きな脳への刺激です。
相手が言ったことを瞬時に理解し、その返答を即座に考える。
人との会話は、この繰り返しだからです。
一方、1人で過ごす時間が増えると、このような脳の使い方をすることはありません。
基本的に自分のペースで、自分の好きなように過ごすだけです。
もちろん、映画を見たり本を読んだりすることも、脳への刺激になりますし、脳トレやゲームなども一定の効果はあるでしょう。
ですが、やはり人との会話ほどの刺激は得られません。
そもそも、認知症になった時点で、周りの人達との付き合いがなくなったり、家族から外出を止められたりするなどして、1人で過ごすことが多くなってしまいます。
そうなると悪循環の始まり。
認知症が一気に進むリスクは高くなるのです。
睡眠不足や昼夜逆転している場合
睡眠不足は、もともと認知症がない人でも認知症になる危険性があるものですが、すでに認知症になっている人の場合は、その認知症が一気に進む危険性を持っています。
睡眠が足りていないと、脳は本来の働きを発揮できず、ボーッとした状態で日中を過ごすことになります。
つまり、脳が活性化せず、脳への刺激が少なくなってしまうのです。
脳への刺激が減ることで認知症が一気に進むというのは、これまでお伝えしてきたことと同じパターンです。
また、睡眠不足と同じように、昼夜逆転も活動的な時間が減ります。
朝、太陽の光を浴びることで人間の体内では「メラトニン」というホルモンが分泌され、心身ともに活動的に過ごせるようになりますが、昼夜逆転の生活ではそれができないのです。
昼間寝て過ごし睡眠時間は十分だとしても、昼夜逆転していると、体内のホルモンバランスが整えられず、活動的に過ごすことはできません。
日中は活動的に過ごして、夜はしっかり寝る。
この規則正しい生活が、認知症が一気に進むことを防ぐために必要です。
まずは認知症にならないことが大事!
いかがでしたか?
このページでは、認知症が一気に進む代表的なパターンを4つご紹介しました。
どれも、認知症でない人でも認知症になる原因ですが、すで認知症にかかっている人にとっては、特に一気に進行してしまう原因になります。
認知症は極めて例外的なケースを除き、完治したり進行が止まったりすることはありません。
ですから、できることならば、認知症にかからないこと。
そのための心がけや生活習慣が非常に大事になってきます。
中でも運動の大切さは言うまでもありません。
運動をすれば、体力がついて身体的な若さを保てるだけでなく、脳が活性化して認知症にかかりにくくなりますからね。
ぜひあなたも毎日の習慣に運動を取り入れ、いつまでも生き生きとしたシニアライフを楽しんでください。
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