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塗り絵のポイント

この絵は、床の間に桃の枝が活けられ、そばに小さなひな飾りと菱餅が置かれている春の室内風景です。余白のある和室の静けさと、ひな祭りの品のよい華やぎを意識して仕上げるのがポイントです。まずは畳や壁、掛け軸を薄い黄緑や生成り色で軽く入れ、中心となる桃の花とひな飾りが自然に目立つように少し濃く塗りましょう。桃の花は淡い桃色、葉は緑、花器は灰色や茶色、畳は黄緑、飾り台は黒ではなくこげ茶や赤を組み合わせるとやわらかくまとまります。

塗る順番は、背景、地面や建物、植物や小物、人物や中心になる部分の順がおすすめです。掛け軸は白を残して縁だけを薄く塗ると、床の間らしい余白が生きます。ひな飾りは細部まで塗り込まず、顔や衣の大きな面を淡く分けると品よく仕上がります。影は黒ではなく青灰色やこげ茶を使うと、色が濁らず落ち着いた仕上がりになります。手前はややはっきり、奥は少し薄くすると、細かい絵でも見やすくまとまります。

注意点は、小さな飾りを濃く塗りすぎると全体の静けさが失われることです。やさしい仕上がりにするには、輪郭線の内側までびっしり塗らず、明るい部分を少し残すと効果的です。最後に桃の花芯、菱餅の色の境目、花器の下の淡い影を軽く足すと、春らしさと完成度が上がります。色鉛筆の場合は力を入れすぎず、薄い色を二回、三回と重ねると失敗しにくいです。完成間近に少し離れて見直し、一番見せたい部分が自然に目に入るか確認してください。